12HOSEN GAKUEN JUNIOR HIGH SCHOOL宝仙学園中学校共学部 時代に求められる男女共学の進学校を構想した共学部「理数インター」は、今年度で14年目を迎えることとなりました。「理数」とは、単に理数系に強いだけではなく、国際社会に求められる論理的に考える力「理数的思考力」のこと。そして、「インター」は、自分の考えや意見を人に伝える「コミュニケーション能力」と、多くの人の心に響くように発表する力「プレゼンテーション能力」のことであり、この3つの力を持った生徒の育成を目指しています。 2020年度の中学校共学部(理数インター)は、第14期生196名を迎え、3学年18クラス編成でスタートしました。そして、昨年に引き続き、合格者の志望順位が高位置をキープしています。これは、学校が求める生徒像と、生徒・保護者が求める学校像とが一致していることを表していますし、理数インターの進学文化や教育志向が広く理解されつつあることと捉えています。 中学の3年間は、「人間としての基礎教育」の期間といえます。その土台を形成するのは、自己肯定感でようこそ、理数インターへす。自己肯定感を育むにはどうしたらいいのか。それには、まず失敗を恐れず好きなことを好きなようにやってみて、他者から評価されるという経験が必要です。それらの経験を積み重ねることで、人は自分に自信を持ち、自己肯定感を高めることができます。 理数インターでは、生徒会活動や学校行事の多くの部分を中学と高校に分け、各部門の独自性を活かす体制を作りました。その成果は目覚ましく、体育祭をはじめ、学校行事、集会など、さまざまな場面で生徒の主体性が前面に出てくるようになりました。 2020年度は、「なぐさめ、はげまし、きたえる」を学校生活全般における生徒たちへの呼びかけ言葉とし、生徒の自主的な活動を支援しています。生徒はプレイヤー。教員はコーチ。保護者はサポーター。卒業生は、後輩のためにひと肌脱いでくれる兄貴と姉貴。学校の主役である生徒は、コーチである教員に支援され、勇気を持って最後まで挑戦する姿勢を持っています。宝仙学園中学校・高等学校共学部 校長 富士晴英■教育理念理数的思考力・コミュニケーション能力・リベラルアーツを重視■教育目標高い志を持って、世界で活躍するリーダーの育成
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