14HOSEN GAKUEN SENIOR HIGH SCHOOL 中学校を「人間としての基礎教育」の時期とするなら、高校の3年間は「志望校合格のゴールに向かって自己ベストを更新する」時期にあるといえます。 男女共学の進学校を構想した共学部「理数インター」は、2007年にスタートしました。進学校といっても、偏差値の高い大学合格を目標にするのではなく、理数インターでは「自己ベストの更新」を第一に掲げています。目指すゴールに向けて自分をいかに高めていくか。そのためにどのような高校生活を送るか… それは生徒個々の文化の構築といえます。 そして、それを支えているのは、宝仙学園が標榜している「人間教育によって品格と知性を兼ね備えた人を造る」教育です。創立以来、連綿と受け継がれている建学の精神がもととなり、理数インターの進学文化が形作られているのです。 2020年度から大学入試が変わります。今年度の3年生が新しい入試と向き合うことになります。テストの点数のみで評価するのではなく、高校生活3年間で何をやったかなど、学習歴や活動歴も評価の対象となります。自己ベストの更新を目指そう宝仙学園高等学校共学部つまり、総合的な人物評価がなされるわけです。そこで、重要となるのが、教育のポートフォリオ(学習歴や活動歴のファイル化)です。これは一朝一夕にできるものではありません。なぜなら人間教育の成果でもあるからです。 理数インターでは、次世代に向け「知的で開放的な広場」というコンセプトを掲げています。生徒はプレイヤー。教員はコーチ。保護者はサポーター。卒業生は後輩のために一肌脱いでくれる兄貴と姉貴。学校は、その構成員がそれぞれの持ち場で貢献し合う広場なのです。 そこで大切となるのは、「自己肯定感」です。個々の力を他者と比べて競わせるのではなく、本人が自分の価値ある何かを見つけることを支援し、第一志望の大学を決めたのなら最後まで諦めずに最善を尽くして頑張る。その力が育っていれば、失敗をしても、上手くいかないことがあっても、自己ベストを更新すべく努力することができるのです。その結果として、文系・理系を問わず、国公立大学を中心に有力私立大学まで、進学実績につきましても着実に成果が出ています。宝仙学園中学校・高等学校共学部 校長 富士晴英■教育理念理数的思考力・コミュニケーション能力・リベラルアーツを重視■教育目標高い志を持って、世界で活躍するリーダーの育成
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