現代の学校教育においては、心の教育が求められています。勉学だけでは達成し得ない、人間形成の土台となる心の成長が見直されているのです。宝仙学園では創立以来、「感応豊かな人を育成する」教育として、心の教育を大切にしています。そして、その根底にあるものは、建学の精神である「仏教精神を基調とした人間教育」です。 心の安定は正しい知恵を生み出し、豊かな情操や学びへの意欲を高めるものです。それらは宗教的な雰囲気の中で落ち着いた学園生活を送ることにより、自然のうちに感得するものです。人間を取り巻く世界やそこに息づく多くの生命に感応する心が、敬虔の心・慈悲の心・感謝の心・奉仕の心を育み、さらには生きることの意味を深め、自らの力で人生を切り開いていくことにつながるのです。 このような考えのもとに、日本の伝統や文化、風土、日本人としての心の大切さを伝え、品格と知性を兼ね備えた人間教育を実践するものが「宝仙の情操教育」です。 花まつり、みたままつり、両大師祭などの年間の仏教行事や、勉学や研究、部活動、学外プログラムなどを通じて、学生・生徒・児童・園児は、明るくのびやかな学園生活を送り、豊かな人間性を育んでいます。9感応豊かな人を育成する「人を造る」教育─「宝仙の情操教育」
元のページ ../index.html#11