宝仙季報 No.160
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Hosen News コロナウイルスの影響で、二年間実施できなかった「利賀村研修」でしたが、今年度は9月1日~4日までの3泊4日の日程で、無事に再開することができました。富山県南砺市利賀村において行うこの研修は、大学の前身である宝仙学園短期大学時代から続いているユニークな教育プログラムです。再来年度は研修五十周年を迎えますが、このような貴重な伝統がつくれていることや、コロナ禍においても少人数型で充実した研修が実施できたことは、大学にとって大変にうれしいニュースです。  5学年では今年度、生徒たちが自分で興味をもった1つのテーマについて調べて発表する「探究」活動を行っています。「なぜ?」「知りたい!」という思いを原動力に1人1人が思い思いのテーマを持ち、書物やインターネットで調べるだけでなく、実際に現場の大人に話を聞いたり、実験・検証してみたりしました。9月には模造紙に発表資料をまとめ、ポスターセッションという形で中間発表を行いました。先生方や他学年の生徒、保護者の方にもご来校いただきとても有意義な時間となりました。 生徒の感想を紹介します。 「利賀村研修」は、2年次春学期の選択科目である「地域文化体験」の中で取り組んでいるプログラムです。研修では、「地域の様々な人々と関わるとともに、生活の中に根づいている地域文化に触れ、人が暮らしを営む自然や風土、子どもが育つ環境等について、体験的に学習をする」をテーマに、地域のささゆり保育園において、子どもの育つ環境について学ばせていただいたり、利賀村の民謡や民具の制作体験、食交流等を通じて、地域の伝統文化や生活文化に触れることができました。  また、研修期間中に行われていた「利賀演劇祭」の打ち上げ花火を使った野外劇も観劇でき、利賀村が国際的にも村外との交流活動を積極的に行っていることを実感し、理解しました。  10月の宝仙祭や利賀村との交流事業を行っている武蔵野市においても、研修の様子を報告しましたが、こうした有意義な研修が次年度以降も継続するよう願っています。した。インターネットからも情報を得ましたが、基本的には図書館で本を借りて調べました。好きなことについてじっくり調べ、その結果を誰かの前で発表するというのは初めての経験で、今回、そのことのやりがいと自分の好きなことをみんなに知ってもらうことの楽しさを感(5年E組 八木碧斗) じました。 ※3月には、今回の中間発表で得た気づきをもとにブラッシュアップした資料で最終発表に臨む予定です。10相倉合掌造り村落にてささゆり保育園で行った手作り玩具による活動好きなテーマを調べて、発表することに楽しさを感じましたこども教育宝仙大学宝仙学園高等学校共学部有意義な時間となった「探究」ポスターセッション。調べて、発表し、みんなに知ってもらう 僕は探究活動で、「飛行機のウイングレットはなんのために付いているのか」というテーマについて調べました。僕は飛行機が好きなのでこのテーマを選び、ウイングレットが必要となる原因からその仕組みまでを調べま「地域文化体験」において「利賀村研修」を実施。

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