宝仙季報 No.160
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宝仙学園高等学校共学部 4年G組小山夕涼也 宝仙学園中学校共学部 3年C組山田ちひろ宝仙学園中学校共学部 1年C組石田にこ宝仙学園中学校・高等学校 教諭早野未明宝仙学園中学校共学部 1年A組遠藤壮一郎 宝仙学園中学校共学部 教諭鈴木彰子 自分たちの代から、「探究」という今までの数学や英語などの教科とはジャンルの異なる新たな教科が始まりました。 初めはそれがどんな授業なのかと不安が半分、何ができるのだろうという期待が半分でした。いざ授業が始まってみると、「探究」は「自由にリラックスしながら自分の興味や関心が向いた事柄を深く学ぶことのできる授業」だということが分かりました。  「探究」の授業のおかげで、今まで関わる機会の少なかったクラスメイトと関われたり、友達の意外な一面を見ることができたり、他者の意見を多く知ることができました。また、自分の人生や進路について考えるきっかけにもなっています。 宝仙学園に入学した時、初めから授業はオンラインで、自分の中で描いていた理想の中学校生活とは程遠いものでした。そのような環境を仕方ないと思っていました。そんな中、ある友人がこんなことを言ってくれました。「コロナなんかに負けてたら、損なことしか残らなくなる」私はその言葉を聞いた途端、目が覚めました。今まではそのような環境のせいにして、心の中で自分のことを甘やかしていたからです。 それからはコーポレートアクセス、部活動、苦手科目の取り組みなどを一生懸命やるようになりました。辛いことがあっても、この言葉を思い出して頑張っていきたいです。 私は「英語AL入試」で宝仙に入学しました。今はグローバルコースに行くため一生懸命勉強しています! 入学から少し経ち、友だちと入試のことや世間話をしていると、自分と相手との価値観の違いに驚きました。これこそが宝仙学園の良いところだと実感でき、生徒会に立候補する理由の一つとなりました。宝仙生全員が快適に学校生活を送れるようにしたいと考え、生徒会選挙で全力を尽くした結果、役員になることができたので、今後は他者の意見を活動に反映できるようにしたいです! 一学期を終え、まだまだ中途半端なことばかりですが、これからも仲間と協力してたくさんの経験を積んでいきたいです。 私が4月に宝仙へ着任して最初に驚いたのが始業式でした。生徒会の生徒が司会をし、校長先生の話のあとに、中学・高校・女子部それぞれの生徒会長が挨拶をするという、画期的なものでした。その後、オリエンテーション期間になり、私が属する5年生では通いの勉強合宿が行われ、ほとんどの生徒が自学自習に励んでいました。今、準備に忙しい宝仙祭も修学旅行も、生徒が主体的に取り組んでいます。  5年生の各教室には「主体」という学年目標が掲げられ、学校全体で、主体性を大事にすることを大きな目標としています。宝仙生の主体性には目を見張るものがあり、さらに成長していく姿を近くで見守っていくことができたら、幸いです。 私がGLコースで学んだことは大きく分けて2つあります。 一つは勉強です。私は一年半だけ英語圏の国に住んでいたのですが、英語はGLコースの中ではできないほうでした。ですが、GLコースに入り、比較的難しい単語の意味がわかるようになってきました。できるようになった理由は、先生に質問したときに、分かりやすく図などを用いて解説してくれるからです。 二つ目は人間関係です。GLコースには様々な国から来た人がいて、考え方もそれぞれです。もちろん、生まれてからずっと日本に住んでいる人もいます。その中で、みんなで仲良く生活し、どういう風にしたら良い人間関係が生まれるかを学びました。 今日の学びは、知識を教え再生することから生徒たちが対話を通し考え、実行し失敗しながらも価値を生み出し、成長していくことへ変化してきています。 中学1年生は、水上に2泊3日で林間学校に行ってきました。この行事に期待も大きく、林間プログラムでは、友人たちと積極的に取り組んでいる姿が見られました。アンケートで「仲間との協力や友情が得られた」と、多くの生徒が挙げていたのは収穫でした。 中学生は様々なことに揺れ動く時期ですが、人生の中でも損得なく友人と向き合える貴重な機会でもあり、切磋琢磨しながら、やりたいことをこれらの学びの中から見つけてほしいと思っています。7 新科目「探究」への不安と期待 今はまだ中途半端 救われた言葉 「主体」性を大事にした教育 GLコースに入って学んだこと 仲間との学びを通して

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