宝仙季報 No.162
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2仏教は生活習慣として身に付けるものです教育機関としての学園の役割は、ますます重要になってくると考えますが、いかがでしょう。冨田 確かに先行きに不安を感じたり、心を痛めるようなニュースを耳にすることが増えているような気がします。これはいつもお話させていただいていることなのですが、どのような社会になろうとも、社会は人仏教は教えるものではなく、 自然に感得し、身に付けるもの――世の中に目をやると、AI(人工知能)との共存や地球環境問題など、人間が現状を見据え、思考しなければならない課題が溢れています。こうした状況の中で、これからの社会を担っていく子どもたちに対し、  気候変動や国際情勢など、不透明で流動的な状況が続いています。一方で、デジタル化の進行が、社会経済に多大なる影響を与えつつあります。このような時代にこそ、求められ、丁寧に実践しなければならないのは、本学園の建学の精神である「仏教精神を基調とした人間教育によって品格と知性を兼ね備えた人を造る」教育ではないでしょうか。 創立100周年へと歩みを進めるにあたり、冨田理事長に変わることない宝仙学園の人間教育について語っていただきました。日時 7月20日(木)15:00~聞き手 捧 公志朗(「宝仙季報」編集長・学園広報アドバイザー)宝仙学園の文化 ~冨田理事長が語る<学園の建学の精神>~混迷の時代だからこそ、混迷の時代だからこそ、「「人を造る」教育が大切になる。人を造る」教育が大切になる。

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