大学では5名の学生がオーストラリアに保育留学しています。11か月間の留学で、それぞれの学生が自身の持ち味を発揮し、現地で実習を行い、保育資格取得を目指しています。その学生たちの実習巡回と面談、卒論指導をするために7月末から私も現地入りしてきました。 オーストラリアに着いて改めて感じたのは、空気感の違いです。豪州には見たこともないような固有の動植物がいるのですが、それらが育つ環境も日本と全く異なっており、異国に来たと私たちに感じさせます。また、オージーは基本的にとても気さくでフレンドリーです。日常的な挨拶をすることは当たり前で、どこでも話しかけてきます。近年はオンライン英会話も日常化していますから、もちろん日本でも海外の人とダイレクトにつながることが可能です。しかし、それでも海外に行き、現地で学ぶことは絶対に意義深いと考えます。 学生たちと実際に何度も面談をし、感じたのは精神的な変化です。どの学生も、留学前は少し不安気な目をしていたのですが、自信と未来への期待に満ちたものに変 4年生は、宝仙祭でクラスごとに演劇をすることが恒例です。ゼロからスタートすることになったクラスでの演劇。まず、どの作品の劇にするかすら決めるのが難しく、毎日のように終礼で話し合いました。途中クラスが分断しかけたり、練習があまりできなく、演劇をするのをやめようとなっていた時もありましたが、最終的に協力して本番でやり切ることができました。 演劇を通して学んだこともありますし、反省点もありますが、クラス全員でやったからこそ、今年の宝仙祭は今までで一番楽しく、思い入れがあります。この経験をもとに、来年はもっと良いものを学校全体で作り上げていきたいです。 (4A 鈴木智広〔アナと雪の女王 アナ役〕) 僕たちのクラスは、他クラスよりも宝仙祭について早い時期から話し合っていたものの、意見がまとまらず二転三転してしまい、しっかりした練習が始まったのは、宝仙祭本番が近くなってからでした。それでもそこからいろんなことを乗り越え、本番でやり切れたのは、みんわっていました。半年の間、猛勉強をし、今までやっていなかった自活をし、自分でもできることを積み重ね、学生たちは一様に成長していました。私もそれを見て励まされました。「かわいい子には旅をさせよ」と言います。何もかもがスマホで調べられる現代でも、経験こそが学生の大きな成長につながると実感しています。 なの協力があったからだと思います。 「アナと雪の女王」ということで、照明でもやろうかなと思っていたら、いつの間にか光を浴びる側になっていた僕としては、反省点はいくつもありますが、やって良かったと思うし、何より楽しかったです。今年得たものを無駄にせず、来年はもっと素晴らしいものを作り上げていきたいです。 (4A 田川えれの〔アナと雪の女王 エルサ役〕)(専任講師 松﨑真実)10現地の幼稚園実習の様子とびら開けてLet it goこども教育宝仙大学宝仙学園高等学校共学部オーストラリア保育留学、始動しています。一度きりの宝仙祭での演劇。いろいろあったけど、乗り越えました。
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