「水上で考える力を身につける」という目標が、キャッチコピーに込められた今回の林間学校。昨年度までと異なるポイントは、ラフティングの代わりに登場した「たくみの里工芸体験」です。生徒たちはおのおの興味のある体験を選択し、作品を作るという体験をしました。そばやうどんを打ち、お腹いっぱいになる生徒、アクセサリーを作り、身に着ける生徒、後日配送される自信作を水上の地に残す生徒……それぞれの活動を通して、経験や学びを得たのではないでしょうか。 また、チームでたくみの里を歩いて問題を解いてまわり、そのスピードを競うという「ウォークラリー」も、昨年度はなかった試み。生徒たちは汗を流しながら歩き回り、頭をひねって活動に挑んでいました。 一方で、「一ノ倉沢ハイキング」「チームビルディング」は、昨年度に引き続き、今回も実施。ガイドの方から自然に関する説明を受けながら緑の中を歩き、植物に直接触れてみたり、沢で少し遊んだりもしました。チームビルディングでは誕生日順にチームを区切り、いつもとは違うメンバーでのアクティビティを楽しみました。 今年度の宝仙祭は、新型コロナウイルス対策のための制限がやっとなくなり、飲食物の模擬店などが解禁されました。お客さんの人数の制限も緩和されました。どの部門もクラスも、短い期間でたくさん準備し、来てくださったお客さんを楽しませることができたと思います。 女子部の舞台発表は、Ⅰ年生のミュージカル「美女と野獣」、Ⅱ年生のミュージカル「リメンバー・ミー」、他に合唱隊とバトン部、ダンス部の合計5団体が演技を行いました。本番の数週間前に、インフルエンザの流行で全学年が学級閉鎖になるなど、苦しい場面もあった中で、各団体ができる最大限の準備で臨みました。 例年の女子部では、中学・高校共学部のようなクラスでの模擬店出店はありませんでし 川を下る経験こそ、今回の林間学校にはなかったものの、その分、学年の仲間ともにたくさん考え、肌で体験したことと思います。成長を遂げた17期生が2年生となり、先輩となるのを楽しみにしています。 たが、今年度はⅠ年生がラムネの売店を出店しました。初日の販売開始から数時間で完売するという、大盛況ぶりでした。 私たちⅡ年生は、部活動や委員会で実働部隊として全体を引っ張っていく立場となりました。メンバー同士の衝突など、戸惑うことも多くありましたが、最後にはそれぞれが全力を尽くした宝仙祭になったと思います。 宝仙祭の3週間後には、Hosen Art Festivalでの発表があります。宝仙祭で得た経験を踏まえて、より良いものを作り上げられるよう尽力したいと思います。 (Ⅱ年宝仙祭実行委員 上田和佳・古賀野れいか)(中学担任・国語科 須賀裕梨香)ミュージカル「美女と野獣」陶芸体験を選択した1年生たちミュージカル「リメンバー・ミー」Ⅰ年生によるラムネ販売1年生の企画を堪能する上級生11宝仙学園中学校共学部宝仙学園高等学校女子部新たな試みを通して成長していく。苦しい場面もあった中で、最大限の準備で臨んだ。
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